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財務分析に強くなる本表紙
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財務分析に強くなる本

尾内 正道 監修

里吉 勝巳 著

【定 価】 2,100円(税込)
【判 型】 A5判
【造 本】 並製
【ISBNコード】 978-4-904192-02-3
【頁 数】 256頁
【発行日】2010/5/30 5版3刷

経営指標の分析法と融資判断の着眼点、さらには企業審査と財務の実態把握手法を明示。 収益性、回転率、回転期間、安全性、資金分析、生産性、成長性などの経営指標の融資判断上の着眼点を指摘。


【は し が き】

 企業の評価をするさい,いろいろな見方があります。ある人は社会への貢献度によって評価するかもしれませんし,ある人は企業の開発力を重視するかもしれません。しかし,営利企業においてその存在意義の中心に「利潤追求目的」がある以上,企業がいかに利益を生みだすことができるかという「収益性」を無視するわけにはいきません。
 さらに,日々働き続ける企業を評価するさいには,今現在の「収益性」だけでなく,将来にわたってこの収益性が持続するかという「成長性」についても検討する必要があります。
 さらに金融機関が企業に融資を実行するさいには,長期的または短期的見方の問題はありますが,「安全性」の確かな企業でないと安心して融資はできません。この「収益性」と「安全性」「成長性」をどのように判断するかが重要なポイントとなります。本書では,これに企業の本質的な部分である「生産性」を加え,企業を評価するための,ABCともいえる経営指標の分析について,初心者の方にも理解できるように,やさしい表現で説明しています。
 もちろん融資判断において,単なる数値の羅列である経営指標分析のような定量的情報のみで,企業の「収益性」と「安全性」について結論づけることはできませんので,経営者の資質(人),業界動向や生産設備(物)といった定性的情報についても考慮する必要があります。そこで本書では,単に経営指標分析の方法(計算式など)を説明するだけでなく,金融機関行職員の方の融資判断の実務にどのように利用できるかまで,わかりやすくまとめてあります。
 さらに,今日では中堅・中小企業においても,いくつかの関係会社等を有しており,単に親会社単体の決算書から得られる情報で経営指標分析を行っても,融資判断の役に立たないどころか,大きな融資事故につながる危険さえあります。
 そこで,必要となるのが企業グループの連結決算による分析ですが,一般に連結というと専門家向けの難解な本ばかりで,初心者の方には拒絶反応を示す方も多いと思います。
 しかし,本書では,この難解な連結についても,融資判断において実際に金融機関行職員の方にも気軽に利用していただけるよう極力やさしく説明しております。
 したがって本書は,同種の経営指標分析・財務分析関係の図書とはまったく異なり,金融機関行職員の実践書になったと確信しています。取引先係,融資係の方に必ずやお役に立つものと思います。
 なお本書は,姉妹版として1994年11月に刊行された「決算書の見方に強くなる本」(現在26刷)を初級とすれば,中級コースとして位置付けられる好個の書です。同書とともに活用すると効果的と思われます。

監修者
公認会計士 尾 内 正 道

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