金融ブックス [金融コラムス・バックナンバー]

金融コラムス・バックナンバー

2007.7.17

「 山菜は誰のものか。 」

 年金問題が参院選の争点になっているが、参院選挙が終われば、それでお終いではすまされない。社保庁への不信感は深刻だ。与党はにわかに「対応策」を浮上させ、野党は自分達が追及した成果だなどと言っている。

 もともとどんなお金でも、帳簿や領収の事実が双方で明確にしておくのは、当たり前の話だ。政治家の事務所費に領収書がいるとかいらないとか、未だに尾を引いている。間違った認識の上に規則や法律を作り、それを守っていれば何ら恥じるところがないなどとは言語道断。国民の納めた年金の原資は、50万件も帳簿とつながっていない裸現金がそこいら中にあったということ。社保庁の仕事は、現金と帳簿をしっかり合わせておくのが使命のはず。この現金を一部着服したという報道もあり、今後そこまで追求されるかもしれない。否、追求すべきだろう。参議院選が終わり、与野党がきれいごとを言って、大事なことがうやむやにならないことを願いたい。

 ここで年金小ばなしをひとつ。「昔々、わるいおじいさんが、社保庁という山に入り、山菜が群生しているところをみつけた。誰も見ている様子もなかったので、つい失敬してしまった。わるいおじいさんは、このうまい話を独り占めするのは心苦しく、わるい仲間にこっそり告げた。・・・」こんな昔話にならないよう願いたい。

 社保庁という山菜は誰のものか。しっかり管理してほしいものだ。社会保険労務士という良識ある民間専門家は大勢いる。この力も活用して、弱い年金受給資格者を救え。