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2007.5.28 「 継続する人 」 日本の相撲界に再びモンゴル出身の横綱が誕生した。大関「白鵬」の昇格だ。十五歳で先輩旭鷲山を頼り、日本に来て、二十二歳で頂点に登りつめた。これまでに優勝は何度かあったが、今一歩で「綱」を逃がしてきた。その間ケガもあり不遇の時が続いた。人間は、ここぞという機会に巡りあってもモノに出来る人と出来ない人がいる。このことをとらえて、それは「本人の努力」によるとか「運がいいからだ」などと短絡的にかたづけてしまい勝ちだが人間の運勢ははかり知れない不思議な力に導かれているように思う。
簿記会計の原則に「継続性の原則」というのがある。これは「企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して運用し、みだりに変更してはならない」とするものだ。これは昔から引き継がれているものは、大切に扱われなければならないことを教えていると同時に、変更するには適正な理由が必要であることを教えている。
もともと人間は、その継続の中の一区切りを生きているものだ。白鵬の父は元モンゴル相撲の横綱。結果だけみればよく似た人生だ。一人の人間が二人の親の血を継承しているが、十五代も遡れば親の数はなんと六万五千五百三十四人にもなると言う。簿記学にいう「継続」とは、含蓄のある精神だ。思慮のない転職を戒めているようにも受け止められる。
大関「栃東」の名前が番付から消えた。淋しい限りであるが、不断の努力と、研鑚の人であった。引退の日から、会場の整理係をする大関の姿があった。「白鵬」も継続の人、「栃東」も継続の人。
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